星空撮影のやり方

 星空撮影はあまりやったことがない人だとちょっとハードルが高い気もしてしまいますが、ポイントをしっかりとおさえていけば割と簡単に撮影できます!本ページでは星空撮影の現場に臨むまでの下調べやそれに使うツールを紹介します。実際の撮影編は次回の記事で紹介していきます。

目次

撮影機材の準備

確実に必要な機材は下記です。

・カメラ:一眼レフ、ミラーレス一眼等(Mモードで絞り、シャッタスピード、ISO感度が設定できるもの)

・レンズ:なるべくF値が小さいもの(2.8以下に設定できるものが好ましい)

・三脚:カメラをしっかり固定できるものなら何でも

とりあえずこの三点があれば星空撮影は可能なのでとりあえず行ってみましょう!

自分の使っている機材は別記事で紹介します!

下調べ

撮影スポット探索

 星空撮影には、空が暗く星の明かりが邪魔されないようなスポットが適しています。近くに街がない山の中や、海岸線などが、星空の撮影しやすいところです。自分が行きやすいところでそういったところがないか確認してみましょう。GoogleMapの航空写真とかはなかなか有用です。他にはネット検索やSNSで行きやすい星空撮影スポットを見つけましょう。

 個人的には、星空だけではなく地上の景色と絡めて撮影する星景写真が好きなので、単純に空が暗いところではなく地上にも星空と一緒に写すと美しくなりそうなものがあるところを狙うのがおすすめです!

月の出入り確認

 星空は月明かりよりも暗く、空に満月が出ている日などは星空撮影は困難になります。天の川等をくっきりと写したい時などはしっかりと月の出ていない時間や、新月期を狙って撮影に行く必要があります。自分は月の出入りや満ち欠けの確認は国立天文台のHPを参考にしています。

・国立天文台HP(https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/

こちらのHPで場所と月を指定すると、こんな感じで月の出、月の入り、月齢を確かめることができます。

例えばこの2021年2月だと12日頃が新月期で星空撮影にはよさそうです。また3日頃だと月齢は20なので撮影は難しいかなと思われるかもしれませんが、月の出は23:07なのでこの時間までは普通に撮影できるなと分かります!

星の動き検索

 星空はただただ写すだけで美しいですが、冬はオリオン座、夏は天の川など、しっかりとおさえておきたいメジャーな被写体もいます。自分の撮影したい対象がちゃんと空にある時間に現地に行かないとそれらの撮影はできません。自分は日時を指定するとその時間の空の星空を再現してくれる、下記アプリを活用しています。

・StarWalk(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.vitotechnology.StarWalk2Free&hl=ja&gl=US

こちらのアプリで星空を検索した結果が下記になります。右上の囲った部分で日付を指定するとその時間の星空を再現してくれます。自分が撮りたい状態の星空に何時ごろになるのかあらかじめ確認しておくことができます!

撮影直前の下調べ

雲の動き検索

 撮影日当日の撮影地の雲の状況を確認しましょう。少しの雲があるくらいだと写真にとってはいい味になりますが、空が広く雲に覆われると星空撮影はできません。私が雲状況の確認に利用しているサイトは下記です。

・GPV(http://weather-gpv.info/

こちらのサイトではこの先二日間くらいの雲の動き予報を出してくれています。星空撮影に行く前日くらいからはGPVをチェックして撮影したい時間、場所でしっかりと晴れ間がありそうか確認しておきましょう。検索画面はこんな感じです↓

例えばこの日だと長野で星空を取るのは厳しそうですが、伊豆半島や富士山の周りだと雲がなく撮影ができそうな気がします。その日や前日の雲予報をみて行先は臨機応変に対応しましょう!ただ、もちろん予報が外れることもあるので、どんなに曇り予報でもチャレンジしてみるのはアリだと思います!

これまで使用してきた感じだとGPV当たる確率は7割くらいかなあという感じです。GPV晴れ予報で土砂ぶられたこともあります、、笑

星景と地上景の状況確認

 現地についたら、上で紹介したStarWalkをつかって星空と地上景がどのように写せるか確認しています。StarWalkは空にかざすとその時間のその方角の星空を表示してくれます。この機能をつかって目の前の地上の景色と星空がどのような塩梅で写せるか確認して撮影スタートしています!

 例えば↓のときの撮影では、天の川の位置と灯台の位置関係をStarWalkで確認しながら撮影ポイントを探りました。

 このように撮影する準備が整ったらいよいよ撮影していきましょう。撮影のやり方については次の記事で紹介します!